「企業年金」と「厚生年金」、なんとなく聞いたことはあるけれど、具体的に何が違うの?と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。この二つは、どちらも私たちの老後の生活を支える大切な年金制度ですが、その成り立ちや受け取り方、そして加入の仕組みに大きな違いがあります。今回は、この 企業年金 と 厚生 年金 の 違い を、分かりやすく、そして楽しく解説していきます!

1. そもそも、年金って何?

まず、年金制度の基本からおさらいしましょう。年金とは、私たちが働いている間に保険料を納め、引退して年を取ってから、あるいは万が一のことがあった時に、国や企業から定期的に受け取れるお金のことです。これは、老後の生活を経済的に安定させるためのセーフティネットのような役割を果たしています。

日本には、主に「公的年金」と「私的年金」という二つの大きな柱があります。厚生年金は公的年金の一つで、国民皆年金制度の基盤となっています。一方、企業年金は、会社が独自に設ける年金制度で、私的年金に分類されます。

公的年金と私的年金、この違いを理解することが、企業年金と厚生年金の違いを理解する第一歩となります。

  • 公的年金:国が中心となって運営し、国民全員が加入
  • 私的年金:企業や個人が任意で加入するもの

2. 厚生年金って、どんな年金?

厚生年金は、会社員や公務員など、働いている人が加入する公的年金制度です。給料から保険料が天引きされるので、自分で管理する手間はほとんどありません。将来、年を取って働けなくなったり、病気やけがで働けなくなったりしたときに、安定した収入を得るために、みんなで保険料を出し合って支え合う仕組みです。

厚生年金には、主に二つの種類があります。

  1. 老齢厚生年金:一定の加入期間を満たすと、65歳から受け取れる年金。
  2. 障害厚生年金:病気やけがで一定以上の障害が残った場合に受け取れる年金。
  3. 遺族厚生年金:年金を受け取っている人が亡くなったときに、その遺族が受け取れる年金。

将来、どれくらいの年金がもらえるかは、加入期間や収入によって決まります。これは、国民一人ひとりの老後の生活を支える、国の大きな責任なのです。

3. 企業年金は、会社からの「プラスアルファ」!

企業年金は、会社が従業員のために、厚生年金に上乗せする形で設けている年金制度です。これは、会社が従業員の老後をより豊かにするために用意してくれる、いわば「おまけ」や「プラスアルファ」のようなもの。だから、すべての会社に企業年金があるわけではありません。

企業年金には、大きく分けて以下の3つの種類があります。それぞれ、運用方法や受け取り方が異なります。

種類 運用方法 受け取り方
確定給付企業年金(DB) 会社が運用 年金形式、一時金形式
企業型確定拠出年金(DC) 従業員が自分で運用 年金形式、一時金形式
中小企業退職金共済(中退共) 中退共機構が運用 一時金形式

企業年金があることで、厚生年金だけでは不安な老後の生活を、より心強くサポートしてくれることが期待できます。

4. 企業年金と厚生年金、加入の仕組みはどう違う?

厚生年金は、原則として、条件を満たす会社員や公務員は全員が加入する「強制加入」の制度です。一方、企業年金は、会社が独自に制度を設けている場合に、従業員が加入できる「任意加入」または「強制加入」となる場合があります。

厚生年金への加入は、国が定めたルールに基づいて自動的に行われます。給与明細を見ると、厚生年金保険料として天引きされていることが確認できるはずです。

企業年金の場合は、会社によって加入条件や手続きが異なります。会社から説明があったり、加入するかどうかを選択したりする機会があるかもしれません。

会社の制度として企業年金があるかどうか、そしてその加入条件は、必ず確認しておきましょう。

5. 運用方法の違い:誰が、どうやって増やす?

企業年金と厚生年金では、運用方法にも違いがあります。厚生年金は、国が運用していますが、その運用先は様々で、私たちが個別に運用先を選ぶことはできません。

企業年金の中には、例えば「企業型確定拠出年金(DC)」のように、従業員自身が複数の運用商品の中から自分で選んで運用するものもあります。自分で運用することで、将来受け取れる金額を増やすチャンスがありますが、一方で、運用成績によっては元本割れのリスクもあります。

  • 厚生年金:国が運用(個人で選択不可)
  • 企業型DC:従業員が自分で運用商品を選択(リスクあり)
  • 確定給付企業年金(DB):会社が運用(リスクは会社負担)

自分で運用する企業年金(DC)の場合は、リスクを理解し、計画的に運用することが大切です。

6. 受け取り方:年金形式?それとも一時金?

企業年金と厚生年金では、受け取り方にも選択肢がある場合があります。厚生年金は、基本的に、一定の年齢(通常は65歳)から毎月、年金として受け取ることになります。

一方、企業年金には、年金として毎月受け取る方法の他に、退職時にまとめて一時金として受け取る方法が選べる場合もあります。どちらが良いかは、ご自身のライフプランや将来の資金計画によって異なります。

受け取り方の選択肢がある場合は、それぞれのメリット・デメリットをよく理解してから決めましょう。

  1. 年金形式:毎月安定した収入が得られる
  2. 一時金形式:まとまった資金として使える

7. 将来の受給額にどう影響する?

企業年金と厚生年金の違いを理解することは、将来の受給額を予測する上で非常に重要です。厚生年金だけでは、老後の生活費すべてを賄うのは難しい場合もあります。しかし、企業年金が加わることで、受け取れる総額が増え、より安心できる老後を送れる可能性が高まります。

特に、企業型確定拠出年金(DC)のように、自分で運用することで、将来の受給額を大きく増やすことも可能です。もちろん、運用がうまくいかなかった場合のリスクも考慮する必要があります。

企業年金は、厚生年金という土台の上に、さらに安心を積み増してくれる存在と言えるでしょう。

8. まとめ:あなたの年金、しっかり理解しよう!

企業年金と厚生年金の違い、いかがでしたでしょうか?厚生年金は国が運営する国民皆年金制度の土台であり、企業年金は会社が従業員のために用意する上乗せの年金制度です。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合わせて、老後に向けた準備を進めていくことが大切です。

もし、ご自身の会社に企業年金制度がある場合は、その内容をしっかり確認し、不明な点は会社の担当部署に質問することをおすすめします。あなたの老後が、より豊かで安心できるものになるよう、この情報がお役に立てば幸いです。

Related Articles: